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肩関節学会40年史

第39回日本肩関節学会の開催にあたって

会長
中川照彦

 伝統と格式のある日本肩関節学会学術集会を開催させていただくことは私の長年の夢であり、大変光栄なことと存じております。
 学会のテーマを「匠の技 美と機能の探求」としました。美しい手術は良好な機能に結びつくと考えております。主題は4つあり「腱板断裂の手術手技」、「肩鎖関節脱臼 やめた手術、はじめた手術」、「肩関節不安定症の診断と治療」、「肩周辺骨折の手術的治療」です。手術手技をメインとし、匠の技を探求していきたいと思います。
 演題応募数は国内から370演題、韓国から28演題で計398演題でした。いずれの演題も素晴らしいものばかりでしたので、全ての演題を採用しようと考えていましたが会場の都合上困難であったことから、1人で4演題以上の応募をいただいた先生方には3演題までの採用といたしました。その結果393演題(国内368演題、韓国25演題)を採用しました。査読は評議員の先生方にお願いし、1演題につき3名で5段階評価をいただき点数をつけました。査読結果を基に、主題23演題(6%)、一般口演(主題関連を含む)164演題(42%)、ポスター206演題(52%)という内訳になりました。ポスターは1日目、2日目と張り替えとなってしまったことをお詫びいたします。
 本学術集会と第9回肩の運動機能研究会(望月智之会長:東京医科歯科大学整形外科)との交流を活発にするため3つのコンバインドセッションを設けました。「投球障害肩」、「拘縮肩」、「ラグビーの肩関節脱臼をいかに予防するか」というテーマで、医師と理学療法士などのコメディカルの先生方とで口演をディスカッションを行い、知識の向上を図りたいと思います。コンパインドセッションの演者は全て指名とさせていただきました。
 海外からの招待講演・特別講演として4名の先生方にご講演をお願いしました。米国・テキサスのStephen S. Burkhart先生には「鏡視下腱板修復術の術式」、米国・クリーブランドのJoseph P. Iannotti先生には「関節窩骨欠損例に対するTSAの最新の手術手技」と「種々の補填材料を用いての腱板修復術」の2演題、フランスのLaurent Lafosse先生には「鏡視下Latarjet法の詳細な手術手技」、韓国肩肘学会の会長であるSeung-Ho Kim先生には「後方および多方向不安定症に対する鏡視下手術の手術手技」と「前方不安定症に対する鏡視下手術の術後不良例に対する鏡視下再手術の術式」の2演題をご講演いただける予定です。
 ランチョンセミナーとモーニングセミナーは10講演を予定し、信原克哉先生をはじめとするご高名な先生方に講演をしていただきます。  同愛記念病院は両国国技館のそばにあり、多くの大相撲力士の治療に当たっておりますが、その縁もって元横綱千代の富士の九重親方にもランチョンセミナーでご講演をお願いしております。九重親方は現役時代、繰り返す肩関節脱臼を乗り越えて大横綱になりました。
 三笠元彦名誉会員のご尽力により学術集会参加者全員に日本語版肩関節文献集第6版(CD-ROM)を無料でお配りする予定です。
 ハンズオンセミナーを次期会長である黒川正夫先生をコーディネーターとして「肩関節領域への超音波の応用」というテーマで行います。
 本会の翌日には日本肩関節学会の教育研修委員会が主催する第4回教育研修会が開催されます。今回はプログラムを一新し、さらに充実した内容になっております。多くの若手の先生方のご参加を期待しています。
 東京はスカイツリーが開業し賑わっています。夜になると京王プラザホテルの上層階からライトアップしたスカイツリーをみることができます。
 アカデミックな雰囲気の中で、ワクワクするような楽しい学会にしたいと思っております。皆様方の熱いご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。


  • 会長講演
    中川照彦

  • 信原克哉先生
    ランチョンセミナー

  • 九重親方
    第58第横綱 千代の富士
    ランチョンセミナー

  • Stephen S. Burkhart 先生(米国)
    招待講演

  • Joseph P. Iannotti先生(米国)
    招待講演

  • Laurent Lafosse先生(フランス)
    招待講演

  • Yong Girl Rhee 先生(韓国)
    シンポジスト

  • Seung-Ho Kim 先生(韓国)
    韓国肩肘学会会長 特別講演

  • Young-Kyu Kim 先生(韓国)
    日韓交換留学フェロー講演

  • Jae Chul Yoo先生(韓国)
    一般口演

  • 井樋栄二先生
    ランチョンセミナー

  • 菅谷啓之先生
    ランチョンセミナー

  • 山門浩太郎先生
    ランチョンセミナー

  • 小林尚史先生
    ランチョンセミナー

  • 秋田恵一先生
    モーニングセミナー

  • 西須 孝先生
    モーニングセミナー

  • 末永直樹先生
    モーニングセミナー

九重親方のランチョンセミナー
刈屋富士雄NHK アナウンサーとの対談形式で進行

左から刈屋富士雄NHKアナウンサー、中川会長、九重親方、土屋正光先生(座長)

会長講演の後
左から中川会長、信原克哉先生、 Seung-Ho Kim 先生、 Yong Girl Rhee先生

会長講演の後
左からYong Girl Rhee先生、中川会長、 Seung-Ho Kim 先生、米田 稔先生(座長) 

Lafosse 先生の招待講演の後
左から中川会長、Iannotti 先生、Lafosse 先生、井樋栄二先生(座長)

大勢の先生方が集まった、熱気あふれるポスター会場

立ち見が出るほどの大盛況のコンバインドセッション

大賑わいの全員懇親会

全員懇親会で中川会長カラオケ熱唱

肩の運動機能機能研究会会長の挨拶
望月智之先生

海外からの先生方との鉄板焼きレストランでの会食後
左からHyung Bin Park 先生(日韓交換留学フェーロー)、 Young-Kyu Kim 先生(日韓交換留学フェーロー) 、 Iannotti先生、Yong Girl Rhee 先生、Burkhart 先生、 Seung-Ho Kim 先生、Lafosse 先生、中川会長、 会長夫人、 Seung-Ho Kim 先生の夫人

学会打ちあげ焼き肉パーティー
左からIannotti先生、 Lafosse 先生、中川会長、Young-Kyu Kim 先生、 Yong Girl Rhee 先生、Seung-Ho Kim 先生、 Seung-Ho Kim 先生の夫人、会長夫人

学会打ちあげ焼き肉パーティー 
左列2番目が二村昭元先生(学会事務局)、右列2番目が医局の片倉麻衣先生、 あとの7名は韓国の若手の先生方。江南(カンナム)スタイルで大盛り上がり

学会打ちあげ焼き肉パーティー後
Iannotti先生、 Lafosse 先生、韓国の先生方、肩関節学会の先生方、 東京医科歯科大学医局スタッフ 

左から菅本一臣先生、信原克哉先生、 中川会長、髙岸憲二先生

左から濱田一壽先生、田畑四郎先生、 三笠元彦先生

左から船越忠直先生、玉井和哉先生 伊崎輝昌先生、福田公孝先生

左から筒井廣明先生、貞廣哲朗先生 柴田陽三先生、井手淳二先生

左から後藤昌史先生、名越 充先生、原 正文先生、黒川正夫先生、森原 徹先生、菊川和彦先生

左から八木茂典先生(PT、肩の運動機能研究会副会長)、望月智之先生(肩の運動機能研究会会長)、 二村昭元先生(学会事務局長)、山本敦史先生(群馬大学事務局)、小川清久先生、 設楽 仁先生(群馬大学事務局)