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肩関節学会40年史

第36回日本肩関節学会学術集会の開催にあたって

会長
荻野利彦

 第36回日本肩関節学会学術集会は2009年10月9日(木曜日)と10日(金曜日)の2日間にわたり山形テルサ(山形市)において開催されることになりました。本学会は世界一歴史のある肩関節学会であり、国内外の肩関節外科をリードしてきた学会でもあります。このような伝統ある学会の学術集会を山形で開催させていただき、私どもの教室でお世話させていただくことを大変光栄に存じております。
 本学術集会についてですが、招待講演として、外国から3名の先生をお招きしました。日本にもよく来られているHelsinkiのMartti Vastamӓaki先生とMayo ClinicのKai-Nan An先生、それに今まで日本の学会で講演されたことのないZurichのChristian Gerber先生です。これらの先生方の後援が、私たちの診療や研究に大いに役に立つことを願っております。
 演題応募にあげましたテーマの「小児の肩関節疾患」、「肩関節外科における合併症」、「スポーツによる肩関節周囲の外傷」、「基礎研究の肩関節外科への応用」、「一次修復不能な腱板断裂の治療」、「肩関節周囲の末梢神経障害」につきましては、口演を依頼させていただいた演題と一般応募していただいた演題で、シンポジウムとパネルディスカッションを組みました。
 応募演題数は275題でした。幹事の先生方にご審査いただきましたが、最終的に優劣つけがたい演題が多く、全演題を採用させていただきました。シンポジウムとパネルディスカッションが36題、口演演題が112題(うち海外からの演題7題)、展示演題が127題(うち海外からの演題2題)という内容です。ご審査いただきました幹事の先生方にはこの場を借りまして厚くお礼申し上げます。
 今回の学術集会の翌日には、本学会の教育研修委員会が主催する初めての教育研修会が予定されています。また、「肩の運動機能研究会」も、寒河江市立病院の後藤康夫先生が会長で例年と同様に学術集会と同時に開催されます。肩関節学会では朝早くから夜遅くまで勉強するのが伝統になりつつあります。しかし、都会から離れて開かれる今回の学会では、少しゆっくりしていただきたいと思っております。幸いに学会終了後翌日と翌々日は連休です。山形近郊には多くの自然が残っておりますし、良い温泉もたくさんございます。本学会にご参加いただくと同時に秋の山形をお楽しみいただきたく存じます。山形大学整形外科の教室員一同、多くの先生方のご参加をお待ちいたしております。

第36回日本肩関節学会