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肩関節学会40年史

第11回肩関節研究会

会長
福田宏明

 この度は、第11回肩関節研究会に御参加頂きましてありがとうございました。
 この研究会を計画するにあたり、限られた時間を有効に使うため、どうすべきかをいろいろと考えてまいりました。過去の各種研究会の印象記をみますと、討論時間の不足を指摘する声が多くみられます。私も以前より同様に感じておりました。今回、53題という多数の御応募を頂きました。これらを全部採用するとどうしても時間が足りません。そこで誠に不本意ながら、このうち38題にしぼらせて頂きました。このような仕事は心が痛みます。しかし、そのため1題あたりの時間にある程度の余裕がうまれました。
 一般演題の他、信原先生に “Rotator interval lesion” について演説をお願いしました。この問題が取り上げられてから数年を経ますが、正直なところ私もよく理解したとは言えません。中胚葉性異常か、関節内障か、impingementか、腱板縦断裂か、これらの相互関係などにつきお話を伺い、討論致したいと存じます。
 特別講演としては、Dr. Neer の “impingement, Rotator Cuff and Biceps Lesions” と“ Total Shoulder Replacement” の2題があります。特に若い会員には直接この肩関節外科の巨人に接して欲しいと考えて企画致したものです。文献からだけでは解りにくい、手術手技のコツや疑問をこの機会に晴らしたり、討論して頂ければと存じます。またアメリカ肩・肘研究会から2名の中堅研究者の自主参加を得ました。国際交流がますます盛んになる昨今ですが、どうぞ遠慮のない、つっこんだ議論が行われますよう期待します。
 われわれにとって英語は容易ならぬ関門ではありますが、今こそ実質的な解決をはかって行かねばなりません。アメリカ側には十分に言葉の配慮をするように事前に依頼してあります。”International English” で、気楽につき合うことも今回の目標の1つでもあります。
 世界でもっとも古い歴史をもつわが国の肩関節研究会が今年も何らかのプラスを加えられますよう御参加の皆様の御協力をお願い申し上げます。


  • 髙岸直人先生、三笠元彦先生

  • 受付と談笑?する小川清久と 森澤豊先生

  • 藤巻先生 他

  • 座長を務める福田宏明先生、伊藤先生

  • 談笑する福田宏明先生と三笠元彦先生

  • 福田宏明先生、有馬亨先生とNeer 先生

  • 質問に答える福田宏明先生

  • Craig夫妻と福田宏明夫妻

  • 福田宏明夫妻と、水野耕作先生

  • 質問に立つ濱田先生

  • 聴衆 (水野耕作先生)

  • 福田宏明夫妻と内助の功

  • 講演中のNeer先生

  • 講演中のEdward V. Craig先生

  • 講演中の福田宏明先生

  • 何事か相談中のNeer先生と福田宏明先生